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もし月がなかったら(月とカラダの関係)

[2025.02.03]
月がなかったら・・と考えたことはありますか?おそらく普通の人はあまり考えないでしょう。私はこれを考え始めると、月のウサギはどこに引っ越すべきか(火星が良いと思う)とか、「月とスッポン」は「金星とスッポン」にしたら語呂が悪いなとか、ムーンリバーという名曲は生まれなかったに違いないとか、いろいろなことが気になってしまいます。実は(と言うか当然)月はこれらにとどまらない大事な存在なのです。
やることがたくさんあり過ぎて終わらない時や、自分のやりたいことができないときなんかには、「1日がもっと長ければ良かったのに!」と思ってしまいます。仕事が終わって、買い物して帰って、夕飯作って、翌日の子どもの弁当の準備して、洗濯して・・毎日同じようなことの繰り返しで、気が付けばもう深夜になっています。あれもこれもしたかったのに、でももう寝ないと翌日に差し支えるし、あ~、あともう何時間か1日が長ければ・・そんな思いを抱えるのは私だけではないはずです。
「1日が何時間だったら良かった?」という、どこかで行われたアンケート調査の結果によると、女性は「28時間ぐらい!」という答えが平均だったそうです。あと4時間ぐらいあればのんびりお風呂に浸かって、海外ドラマ見て、なんて考えるのでしょうね、よくわかります。(でも私は、あと4時間増えたらその分家事も増えるのではないかと危惧しています。もう病気ですね笑)
あと4時間あったら・・と願ったところで、1日が24時間しかないのが現実なので、諦めるしかありません。そんな時には、「おれが家事を何もしなかったら、家族はみんな明日からさぞかし困るんだろうな。イヒヒ」と、その状況をひとしきり思い浮かべてから寝るのもいいでしょう。ですが、性格の良い私はそのような妄想を楽しむことは滅多にせず(せいぜい週に2回ぐらい)、夜空に月を探して、「君のおかげで今日も地球は1日24時間もあるよ。ありがとう」と感謝の言葉を述べるようにしています。
遠い昔にどでかい隕石が地球にぶつかり、それが元となり月ができたと言われています。誰も見たことはないはずですが、さぞかし見ごたえのある天体ショーだったことでしょう。早まってその時代に地球に生まれていなかったことはとても幸運です。火星あたりが一番の特等席だったかもしれません。それはさておき、月が生まれたころの地球はだいぶ速い速度で自転していたようです。しかし月に長年エネルギーを与え続けることで徐々にスピードが落ち、近年では24時間で1週するということになっています。もし月がなかったら、地球は今でも6~8時間で1周していた、つまり1日は1/3か1/4くらいの長さしかなかったと推計されています。この短時間の中で、仕事して、夕飯作って、弁当用意して、洗濯して・・考えたくもありません。(こんなことしか考えられないのは、やはり病気ですね笑)
そう、だから月に感謝して1日を終わろうということです。しかし、月は私たちに恩恵だけを与えているのでしょうか。古くから月は私たちの体や健康に影響を及ぼしていると考える人たちがおり、そう言った信念や伝説は今でも残っています。それは満月や新月と、月経・出産・てんかん・精神疾患・不眠などとを結びつけるものです。しかし現在ではそのほとんどに関連がないことがわかっています。面白いことに、月の重力が心筋梗塞に関係するという報告はあるようです。不摂生をしていると月に直接お仕置きされる可能性があるということです。気を付けましょう。
月と自動車やバイク事故の関係も報告されています。新月の暗がりの中で起こりやすいということか、と思って見てみると実は真逆で、満月の時に多くなるという結果でした。これは満月の魔力が人々を狼に変え・・・などということではなく、どうやら綺麗な月を見ようとよそ見をすることが原因となっているようです。月を愛でたいドライバーの皆さんには、安全な場所に停車してゆっくり眺めることをお勧めします。
月は年に2㎝程地球から遠ざかっているということがわかっています。「昔はもっと月が大きかったんだよ」と言うおじいちゃんがいても、それを嘘つきと一蹴することはできません。ただしそう実感するには、何千万年か生き永らえる必要がありそうです。恐竜の生きていた時代には月は10~15%ほど地球に近かったと考えられます。今よりもいくらか大きく見えたでしょうから、満月の時などはさぞかし綺麗だったことでしょう。恐竜たちも闊歩しながらつい満月に見とれ、恐竜同士の衝突が多くなり、満月の日には多くの血が流れた・・そんな月と恐竜に関する論文がそのうちに出されるかもしれません・・いや、ないな。ほとんどみんな夜は寝てたよね。ということで、月が綺麗だからとドライブに行くのではなく、近所を散歩するのにとどめましょう。夜はゆっくり寝たいものです、家事さえなければ・・
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