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健康情報 正しいのはどれ?

[2017.12.14]

飲食店で食事をしていると、近くの席の会話が耳に入ってきてしまうものです。年配の方々の会話には、ほぼ必ず健康についての話題が上り、そして長い時間が費やされます。自分はこんな薬を飲んでいるとか、誰それはこんな病気に罹ってしまったとか、健診でこんな異常を言われたといったものです。そしてどなたかがそれについて解説を加えるという、こうした形の健康談義が毎日いろんな場所で行われているのだと思います。
テレビでも毎日のように健康番組が放送されていますし、週刊誌にも大きな見出しが頻回に載っています。テレビの方は、病気の危険性を強調したものや、何らかの食品や商品に有効性があるように言うものが多いようです。週刊誌では、薬や治療の危険性をことさらに強調しているものが多いように見受けられます。内容の良し悪しはともかくとして、テレビや週刊誌を見る世代が健康に強い関心があるということの表れなのでしょう。
健康情報はこうしたメディアやインターネットに氾濫していますし、それをもとにそれぞれが自説をいろいろな場所で披露することになります。これらの正誤を見極めるのはとても難しいことだと思います。今の時代、何でもインターネットで調べられるから簡単だ、と思う人もいるかもしれません。しかし何かの説を正しいと思い、それを確認しようと調べていくと、それを裏打ちするような情報ばかりを選んで集めてしまう傾向に陥ります(実際には間違っていたとしても)。
広告は当然ながら、テレビ番組や週刊誌の記事などには、大きな反響を期待して例外的なこととを大きく取り上げたり、商業的なものと結びついている可能性があります。食堂で聞かれる健康談義にしても、大抵は少なからぬ部分で正しくないという印象を受けます(勝手に聞いておいてすみません!)。
では、どうすべきなのでしょうか。健康談義も結構なことですし、テレビや雑誌を楽しむことも良いと思います。関心を持つことは大事なことです。ただすべてを鵜呑みにせず、話半分で聞くくらいがちょうど良いのかもしれません。疑問に思うことは病院に行ったときに医師に聞いてみてください。インターネットで調べるのであれば、医学会(日本整形外科学会、日本高血圧学会などといったきちんとした組織のもの)や大学病院、総合病院のホームページが参考になるかと思います。

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