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嘘つきは○○の始まり

[2026.03.16]
この〇〇に、あなたならなんという言葉を入れますか?私は「発達」とか「社会」とかが良いんじゃないかと思っています。とにかく「泥棒」なんて言葉を入れてしまうのはもったいないのではないかいう話です。
今でも学校では「嘘をついてはいけない」と教えているようで、それはそれで大事なことだとは思います。ただ、それを聞いたから、嘘をついた時の罪悪感が多少大きくなる可能性はあるとしても、嘘をつかなくなることはないでしょう。ウチの息子たちもさらさらと清流が流れるがごとく、スラスラと嘘が出てきます。つい先日も小学生の息子が祖母と電話しているのを聞いていたら・・
「僕がもらった図書カードはパパが持ってるよ・・うん・・うん・・どうやらパパが勝手に使ってるみたいなんだよ」
もちろんそんなことはしていないのですが、息子を見るとニヤニヤと悪そうな顔。もう1枚送ってね、という流れでしれっと電話を終えていました。
漢字テストでの間違いも、「僕は正しく書いたんだけど、後から怪しいヤツがやってきて書き足したんだ」などと面白く言い訳してくれます。
そういえば高校生の息子の方も、私がここにエナジードリンクの文句を書いているのを知ってか知らずか、通学カバンや枕もとにニョキニョキと生えてくるエナジードリンクの空き缶を「俺じゃない!俺じゃないんだ!誰かが勝手に・・」などと平気な顔をして言います。嘘のレベルで言ったらあまり進化していないのがちょっと残念な気もしますが・・。
嘘は4歳くらいからつき始め、9歳くらいがピークになるそうです。その後10代の後半にかけて徐々に減っていくようですが、内容は巧みなものになっていくようです。
嘘をつくためには言語の獲得はもちろんのこと、それ以外にも相手が知っていることと知らないことを推察できること、そして事実でない話を作り出して、本当のことの代わりに話すという能力が必要になります。生まれて4年くらい経つと、ようやくそういった能力が身につくということです。子どもが嘘をつくようになったら、「何でこんな嘘つくような子になってしまったの!」と嘆くよりも、「我が子も順調に脳が発達しているのね!」と喜ぶべきなのでしょう。その後はスラスラと嘘が出てくるようになりますが、残念ながら10代・20代と嘘が増え続けるわけではないようです。ただ、噓がより込み入ったものであったり、向社会的(他人を思いやる故の嘘など)であったりするようになります。せっかくだからこの能力を伸ばしてあげようとすれば、稀代の詐欺師が誕生するかもしれません。あなたとお子さんの頑張り次第です。売れない小説家止まりかもしれませんが。
高齢になると減ってしまうようですが、それでも私たちは生涯嘘をつき続けます。いや、私は嘘なんかつかない、という人もいるかもしれません。私も、私は噓つきだという前提で、俺は嘘なんかつかないと子どもたち相手に言っています。しかし、実際のところ、嘘をつかずに社会生活を行うのは非常に困難で、ストレスフル(自分も周りも)なはずです。だって、髪形や服装など、そうは思っていなくても、「似合っているね」とほとんどの人が言うはずです。「その髪型は何かの間違いかい」とは言わないし、「その奇妙な服はどこで買ったの?」とも言わないでしょう。美味しくもなんともないお菓子をもらった時にも、「この前は結構なものを・・」と言ってなんとなく美味しかったように匂わせ、わざわざ相手を傷つけるようなことは言わないはずです。私のフサフサな頭を見ても、「ハゲてるな~」と言うのは我が子たちだけです。そう、嘘があるから私たちは日々平和に社会生活を送れるのです。
嘘はいけないと教わりながらも、実は多くの人は嘘が嫌いではありません。その証拠にほら吹き大会みたいなものは世界各地で行われています。本当に?という人もいるかもしれませんが、行われていればまだマシです。以前にクレタ島で「嘘つき大会」をやるよ~、と主催者が声をかけ、多くの嘘つきどもがクレタ島に集まったけど、その大会自体が開催されなかった、つまり主催者に騙されたということがあったらしいです。だからクレタ人は嘘つきと呼ばれるんだよ、と多くの人が思ったに違いありません。とにかく、噓つき大会には、多くの聴衆が詰めかけます。みんな嘘を楽しみに、つまり騙されに行くのです。そこで準優勝した人がインタビューに答えているのを聞いたことがありますが、秘訣を聞かれて「実はね・・」と言っていたその後の言葉は信じてよいのかどうか、今もって判断がつきません。
子どもたちには、ついつい嘘をついてはいけないと言ってしまいがちですが、本当に教えるべきはその先の深~いところなのでしょう。それはなかなか学校では教えられないところでしょうしね。でもね、小学生の我が子よ。いか父が嘘に寛容であるからといって、発表会の時にクラスみんなの前で、「パパはバスケが超ヘタで、ママは怒ると鬼のように怖い」なんていう嘘はついてほしくなかったなー。
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