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「イクメン」いつまで?

[2018.06.13]

「イクメン企業アワード2018」・「イクボスアワード2018」の募集を開始
~対外的にイクメンを応援する「理解促進部門」を新設

厚生労働省のホームページにこのような記事が掲載されています。今年で5-6回目となるようですが、今さらこのようなものに盛り上がれる人はさすがに少ないのではないかと思います。
「イクメン」という言葉は2009年頃から流行り出し、2010年にそのピークを迎えました。日本では育児・家事に積極的に参画する男性が少ないため、そういった男性を新しいタイプのものとしてもてはやしたのが始まりなのでしょう。男性を育児・家事に向かわせるきっかけとしては良かったのだと思います。
しかしこの「イクメン」が特別なものとしていつまでも使い続けられることは、決して喜ばしいことではないように思います。その背景には、結局のところ育児・家事は女性がすべきもの、という概念を持ち続けている人が多いということがあるのでしょう。特に年配になるほど多いのでしょうし、今の子育て世代の男性でも実際に自分がやらなければならないとなると、都合よくその概念を持ち出してしまいかねません。
そう、子育ては手も時間もかかる面倒くさいものなのです。子どもを持つ世代に「あなたの大切なものは?」と聞くと、多くの人が「子ども」と答えるそうです。ところが「もっとも手を煩わせていて、自由になりたいものは?」と聞かれると、これまた多くの人が「子育て」と答えるそうです。子どもはかわいいけれど、できれば信頼できる誰かが面倒を見てくれれば・・といったあたりが本音なのかもしれません。
育児も家事も大半は親がやらざるを得ないものです。その負担に男女の決まりはなく、好きな方や得意な方が多くをやるのが問題は少なくて済みそうです。男性がやるとエラクて、女性がやるのはフツーということではありません。このあたりを混乱させてしまう「イクメン」という言葉は、もはや不要でしょう。最近イクメンという言葉を使う人も少なくなりましたしね(さらにイクボスって・・)。
子育ての時期に合わせるように、男女とも30代40代で体重を増やしてしまう人が多くなります。女性では妊娠・出産をきっかけに、また育児・家事・仕事などで自分の健康や体重管理が二の次になってしまうことが考えられます。育児・家事をしない男性も体重は増えていきますが、飲食の変化や運動の機会が減るためと考えられます。自分ではまだ大丈夫と思っていても、現実には生活習慣病のスタートラインはとっくに通り過ぎています。育児・家事の分担のことで夫や妻と喧嘩したり、育休や育児時短取得のために頭の固い上司を説得することも大切でしょうが、自分たちの健康維持にも気を配ってください。特に喫煙していると、孫の顔どころか子どもの成長さえ十分に見届けられない可能性が高くなると覚悟した方が良いでしょう(やめれば済む話です)。

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