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イライラと野菜

[2017.04.18]

イライラは野菜不足が原因、なんて昔からよく言われます。今インターネットで検索してみてもそれはそれはたくさんヒットします。ビタミンやミネラルが不足すると何となく心身に不調をきたすのではないか、という印象もあるのでしょうが、一番強いイメージは「カルシウム不足」なのだと思います。
実際、血液中のカルシウム濃度は高くても低くてもイライラを含め精神的な変調をきたすことがあります。ひどくなるとボーっとしたり、意識が遠くなってしまうことすらあります。ただ、野菜を含め、食事などからのカルシウム摂取が少ない(または多い)というだけでこのようなことは通常起こりません。
カルシウムは体内でその99%が骨として存在していて、残りの少ない量が血液や細胞の中にあります。骨とそれ以外との間でのカルシウムの行き来はホルモンなどによって調整されていて、口から入るカルシウムの多寡にはほとんど影響を受けません。逆に言うと、血液検査でカルシウムの異常が見つかった時には、何か病気がある、例えばこのホルモンの異常、腎臓の機能低下、どこかに癌ができたといったことを考えなくてはなりません。
しかし、というか、やはり、と言うべきか最近報告された研究によると、野菜を多く食べる人は少ない人より精神的ストレスが低いのだそうです。理由は定かではありませんが、毎日しっかり野菜を用意して食べることができる人は、いろんな意味で余裕があると言えるのかもしれません。ちなみにもともと精神的ストレスが高めという人の特徴として、女性である、運動不足、体重が多い、喫煙している、といったことがあるのだそうです。

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