メニュー

予防接種あれこれ

[2016.11.06]

予防接種と聞くと、子どもの頃にたくさん打つものという印象が強いかと思います。確かにたくさんあります。それでも日本で現在定期接種となっているものは、欧米に比べると少ないということも議論になっています。
年配の方にもおすすめの予防接種はいくつかあります。それは帯状疱疹、肺炎球菌、インフルエンザです。
帯状疱疹は赤いブツブツが皮膚に出て、大変痛む厄介なものです。水ぼうそうに罹った後に神経の中にウイルスが居残り、何かの拍子に悪さをするため起こります。高齢になるほど多く、年間60万人が発症し、80歳までに3人に一人がこの帯状疱疹になるとも言われています。今年から50歳以上の人にワクチンの接種が認められるようになりました。ワクチンにより発症率や、出たとしても症状の悪化が抑えられることがわかっています。
肺炎球菌という細菌による肺炎は高齢者が圧倒的に多く罹るという特徴があります。重症化しやすく、時に命取りとなってしまいます。この肺炎球菌に対するワクチンも効果があることが証明されており、数年前から政府の政策として65歳以上の方にワクチン接種が奨励されています。ワクチンによる免疫は5年ほど持続すると考えられているため、5年おきのワクチン接種が必要になります。
インフルエンザは毎年ワクチンを接種している方も多いことでしょう。毎年流行するワクチンのタイプが変化することや、免疫が4-5か月程度しか持続しないことから毎年ワクチン接種が必要になります。インフルエンザのワクチンは効かないとか不要であるという話もあちこちで聞くかもしれませんが、そんなことはありません。ワクチン接種により罹ることや、重症化が抑えられることが研究で示されています。これは小児や年配の方に限らず、できるだけ多くの人が接種し、地域全体で流行が抑えられると良いのでしょうね。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME