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余生の過ごし方

[2021.02.12]
80代の立場ある男性が、女性蔑視ととれる発言をして窮地に立たされています。「女性がいる会議は長くなる」とかなんとか。おそらく彼の周りの男どもは偉い人の顔色ばかり窺って意見を言うことをせず、その場しのぎで会議を終わらせているのでしょう。それに対して、女性は誰が偉かろうときちんと意見を言い、会議を有意義なものにしているのでしょう。彼の文句は図らずも女性の有能さ(と男性の不甲斐なさ)を表しているようです。政党の幹事長だというご老体も、彼を擁護する態度を見せていましたが、多くの国民はもうこの2人の顔を見るのもウンザリしているのではないかと思います。早く後進に道を譲ればいいのにね。でももうオリンピック開催は現実的ではないでしょうから、彼に代わってあの役職に就きたいという人もそうそういないでしょう。「余人をもって代えがたい」とは何とも便利な言葉です。

ご高齢の方が良い人生を続けるために心に留めておくとよいというものがいくつか言われています。

人生のどのタイミングでも言えることですが、特に高齢になってからの”生きがい”は非常に大切です。生きる目標や楽しむ趣味があればこそ、生活に張りが出て、満足度の高い生活に繋がります。これがひいては認知症を予防し、健康を維持し、寿命の伸長に繋がります。

どんなに輝かしい経歴の、素晴らしい人生を送ってきたとしても、人生の最後の段階になって、事故を起こす、破産する、失言し国民から総スカンをくらうといった悲劇が起こると、人生の満足度はかなり下がってしまうのだそうです。もったいない話です。

最近の研究によると、富や社会的地位に恵まれた人は、最晩年を病院で過ごすということも少なくて済むのだそうです。教育を受けることは富や地位を通じて間接的にやはり貢献するようです。お二人には朗報ですね。

そして運動です。運動は若いうちにやるもの、と思っている人もいますが、中高年以降に継続する運動習慣は体力レベルの維持、怪我の減少に寄与し、認知症も減らします。当然寿命も延ばします。

矍鑠たるお二人にはくれぐれも晩節を汚すようなことなく、皆の迷惑にならないところで末永く余生を楽しんでいただきたいと切に願います。オリンピックの代わりにご高齢の国会議員やその経験者を集めて運動会をやるというのはどうでしょう。みんなそこで積年の憂さを晴らすべく日々運動し、オリンピックさながら本番で力の限りを尽くすのです。もちろん大会の組織委員長はかの大老に。その他の役職もつけ放題です。肩書が大好きな皆様でしょうから。桜を見ながらというのも良いかもしれないですよ。もちろん公費を使ってはいけません。

なんてことを書いていたら、どうやらお辞めになるようです。”余人”は84歳の男性の方だとか。もはやこれ以上書くこともありません・・この方も運動会に入れてあげてね。
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