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卵の立ち位置(立たないけどね)

[2019.03.22]

大半の人は朝ご飯を食べると思いますが、メニューは何でしょう?毎日変えているのでしょうか。
40-50年前の日本の朝食のイメージはごはんとみそ汁に焼き魚、納豆、卵焼き(のどれか)といったものです。今でも年配の方々はそのような朝食を食べ続けているかもしれません。しかしその後、パンやシリアルを食べる人が増え、それに伴いおかずもソーセージやベーコンと卵料理というように変わってきました。
(焼き魚がパンとは相性が悪いと誰が決めたのでしょうか。トルコ辺りでは焼きサバをバゲットに挟んだサバサンドはメジャーな食べ物です。とはいえ彼氏彼女を始めて家に泊めた翌朝に焼き魚のサンドイッチを出すことはお勧めできませんが。)
最近ではヨーグルトとフルーツとかフルーツジュース、スムージーだけという人もたくさんいるようです。多くの人は朝食に関しては飽きることなく毎朝だいたい同じようなものを食べているようです。
卵は朝食で活躍することが多い食材だと思います。卵かけご飯(今どきはTKG)や卵焼きとして和食にも合いますし、ゆで卵、ベーコンエッグ、スクランブルエッグならパンに合うでしょう。少し前まで血中のコレステロールが高くなるからと敬遠されることも多くなっていましたが、近年では厚労省の食事摂取基準から食事中のコレステロールの制限も消え、安心して食べている人も多いことでしょう。
しかし最近発表された米国での研究によると、やはり食事中のコレステロールや卵を食べることは健康に悪影響を及ぼすようです。食事中のコレステロールの量が増えるごとに、または卵を食べる数が増えるごとに、心血管病死や全死亡が増えていくというのです。どうやら卵だけが悪いというより、食事中のコレステロールが多くなることが問題のようです。
研究によって結果は異なるためなかなか結論は出ない問題です。ただ最近の研究結果をまとめて見てみると、食事中のコレステロール量は少し気にかけた方が良さそうで、卵もどんなに好きな人(または他に朝食のメニューが思いつかない人も)でも、毎日2個食べるというようなことはしない方が良さそうです。
ハムやベーコン、ソーセージといった加工肉が体に悪いことは知られていますが、卵もあまり食べない方が良いと言われると、時間も手間もかけたくない朝食作りは途端に窮地に陥ります。ある日ふと目玉焼きを作ってみたら、小学生の息子が喜んで食べていました。しめしめと思い、それから3日間続けたところで息子から「お願いだから卵料理は年1回にしてください」という言葉が・・笑。頭を悩ます日々がまだまだ続いています。

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