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歩きたばことポイ捨て見かけたら・・

[2018.03.20]

小学生の息子が学校で環境について習ったらしく、ポイ捨てについて文章を書いていました。
問「あなたはポイ捨てしている人を見かけたらどうしますか?」
答「ポイ捨てしないように注意する。でも、年上とかで言いにくかったら後で自分で拾って捨てる」
素晴らしい!この時代にあっていまだにゴミやたばこの吸い殻をポイ捨てするような人は、何か言われたところで今後も変わらないことでしょう。それよりも無用な紛争を避け、問題を解決する姿勢に「そのまま突き進め!」と心の中でエールを送りました(笑)。
クリニックのある台東区には、ポイ捨て防止条例なるものがあります。タバコの吸い殻を含めポイ捨てはいけませんと謳っているのですが、特に罰則規定などはないようです。路上喫煙に関しては、それより一段下の「努力義務」とされており、もちろん罰則などは設けられていません。ある区域には路上喫煙をやめましょうというシートが歩道に貼られているようですが決して多くはありません。また同じ内容ののぼりをどこかに立てているようなのですが、それが街の美化のための活動の一環であるというのですからセンスを疑います。このあたりのことが書いてあるホームページは2010年以降更新された形跡すらありません。
台東区は平成19年に「たいとう健康都市宣言」という、すべての区民が健康で文化的な生涯を送ることができるよう、健康施策を積極的に推進すると力強く宣言しています。最近発行された健康たいとう21推進計画というものにも、喫煙率と受動喫煙を減らすという目標が盛り込まれています。
しかし台東区のホームページを見ると、2017年10月に「小学校の通学経路に喫煙スペースがあり、通学時間にも喫煙者が多く、スペースをはみ出て広範囲で喫煙しており、囲いや壁などもないため、生徒たちが受動喫煙している」という意見が出されています。それに対し区の回答は「分煙のためのスペースとして地元住民や関係機関との協議を経て設置しているため、移設等の対応は困難」で、「周辺における歩きたばこやポイ捨ての減少に役立っている」とすらしています。誰のために何をするのかということを再度「地元住民や関係機関」で話し合う必要があるのは当然と思いますが、どうやらそういう発想には至らないようです。健康都市宣言や健康たいとう21はいずこへ・・。
ここ台東区は喫煙に対しだいぶゆるい感じがあります。飲食店でも喫煙可能なところが多いですし、路上喫煙も多く見かけます。区が喫煙対策に本腰を入れないことの一つには、たばこ税からの収入が多いこともあるのかもしれません(この点にかけては台東区は都内で1,2位を争う勢いがあるようです)。ただ喫煙・受動喫煙から健康を害すれば労働力を失い、病気に対する支出も増えるため、結果的には損失に繋がる可能性があります(目先のものに釣られる気持ちはよくわかりますが・・)。
タバコ屋さんが歩道(それも店から離れた方)に灰皿を置くため、そこは喫煙して良いスペースであると錯覚し、多くの喫煙者が集まってきます。その横を子どもたちが通る光景はどう見ても良いものではありません。どうせならタバコ屋さんの中に灰皿を置いて、入り口を締め切ってみんなでたばこを吸ったらいいのに。そこにいる人はみんなタバコが好きだから遠慮はいらないし、さぞかし楽しいのでは・・。

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