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肌色って何色?

[2022.06.13]
4歳の息子はひらがなの読み書きができるかできないかというあたりにいます。読めるようになったり書けるようになったりするのが嬉しいようで、毎日ひらがな練習帳を引っ張り出してきては挑んでいます。昨日は果物絵の下にひらがなでその名前が書いてあるのを得意気に読んでくれていました。

「りんご」そうそう。「みかん」うんうん、よく読めてるね。「・・・おしり?」桃です笑。まだ読めていなかったのね。大丈夫よ、ゆっくりで。

人は何かを見た時、それが「何か」である、できれば「自分が知っている何か」であるように理解しようと努める習性があります。雲を見て、それが何かの形に似ているとか、ただの模様が人の顔に見えるとか、無意識のうちに何らかのパターンを探し出し、知っているものに落とし込むというのは人(だけではないのでしょうが)に与えられた才能なのでしょう。おそらくは危険から身を守るために。

私たちには様々な色を識別し、それを言葉で言い表すことができます。しかし肌の色を正確に描写することはかなり難しいのだそうです。確かに、今ここで自分の手を見ても、それが何色かということを的確に表現できる人は少ないのではないでしょうか。それでもそれが「赤く腫れている」とか「青あざができている」というように、平常と違うことはすぐに表現できます。顔色についても「赤面している」とか「顔色が悪い」ということはすぐに認識することができます。どうやら平常の肌の色がどうかというよりも、変化したときを見逃さないことが社会生活を送る上で重要ということのようです。

先週バスケをやっている最中にチームメイトとぶつかってしまい、左目の周りにアザを作ってしまいました。かの息子は2日くらいたった後にハタと気づき、「パパどうしたの?なんか・・こわい」と正直な感想を漏らしていました。(正常な反応!)

患者さんの3~4人からも「どうしたの?」とか「大丈夫?」と聞かれましたが、何も言わない方々も明らかに視線はアザに・・。気になってもなかなか聞けないものですよね。言いづらい原因だったら・・などと考えてしまいますしね。いや、ほんとにバスケですよ笑
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