メニュー

胃腸炎

[2016.12.26]

胃腸炎は1年を通して見られますが、やはり冬が流行期といえます。軽い吐き気や下痢だけで済むこともありますが、熱が出ることもありますし、ひどいと入院が必要になることもあります。吐き気が続くというのは嫌なものですし、食べられない上に下痢でどんどん出て行ってしまうと体は辛くなる一方です。先進国ではあまりないことですが、途上国では胃腸炎が命取りになることが多々あります。
この時期は忘年会や新年会など飲食の機会が多く、ついつい暴飲暴食してしまうこともあるでしょう。胃腸の調子が悪くなったのが胃腸炎のためか飲み過ぎ食べ過ぎのためかわからない、なんていう人もいます。症状からは判別がつかないこともありますが、心当たりがあるくらいなら少し控えめにしておきましょう。
胃腸炎の大半はウイルス感染によるものです。つまり抗生物質を飲んだからといって早く治るわけではありません。むしろ抗生剤が下痢など胃腸炎症状を悪化させる可能性があります。高熱と下痢が続くときなどで、医師が必要と認め処方された時だけ抗生剤は内服するようにします。
胃腸炎は予防することがなかなか難しいものです。特に学校などで集団生活を送っていると瞬く間に流行ってしまうことがあります。一緒に暮らす家族も同様でしょう。最も大事なことはみんなで手洗いをすることです。流水で洗うことが大事で、あれば普通の石鹸(薬用ではなく)を使いましょう。特にトイレの後や調理・食事の前にすることが大切です。集団生活でもみんなで手洗いすると胃腸炎のようなものは3-4割減らせることが研究で示されています。
まだまだ寒い日が続きますが元気に新年を迎えましょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME