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花粉症

[2017.02.07]

インフルエンザがまだまだ猛威を振るっている中で、花粉症も出始めました。胃腸炎も多い時期ですし、何かと病院に厄介ならなければならない嫌な時期です。特に受験生には気の毒なシーズンです。
「風邪なのか花粉症なのかわからない」といって受診される方が大勢います。確かにくしゃみ、鼻水、目や鼻の嫌な感じ、微熱、軽度の頭痛やだるさといった症状はどちらでも起こり得ます。経過と診察でだいたい区別はつきますが、はっきりしないことも当然ながらあります。
風邪はウイルスの感染で起こるもので、数日のうちに症状はピークに達し、長くても10日から2週間以内に改善します。高熱が出ればまず間違いなく風邪などの感染症ですが、インフルエンザであっても高熱とならない人はたくさんいます。インフルエンザでは強いだるさや関節痛が出やすいという特徴はあります。
一方花粉症は、スギなど特定の植物の花粉に対するアレルギー反応です。日によって症状の重さは変わりますが、通常2週間以上続きます。晴れて風の強い日なんかは症状がひどくなることが多いですし、外出や来客で一時的に症状がひどくなることがあります。原因となる花粉にどれだけさらされるかによって症状が変わるということです。
花粉症では肌に赤みやかゆみが出て荒れる人もいます。またアレルギーの症状で咳が続くという人もいます。風邪も花粉症も絶対に病院へ行かなければいけないものではありません。ただ辛い症状が続くのであれば、受診して相談してみると良いでしょう。
花粉症のある人に、特定の果物などの食物やゴムにアレルギーを持つ人が多いことが知られています。普通は食べた時に口の中やのどに違和感を覚える程度ですが、中には激烈なアレルギー反応を起こす人もいます。頻度が高いものは桃やキウイ、バナナなどですが、加熱したり缶詰になっていたりすると症状が出ないことも多くみられます。子どもでは症状がうまく訴えられないことが多いので、少し注意して聞いてあげる必要があります。ただの好き嫌いと思っていたものが、実はこのようなアレルギー症状のためだったということもあります。今どきはもう少ないでしょうが、給食での無理強いはこういった観点からも決してすべきではないと言えます。

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