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認知症は若いうちから予防策を

[2018.08.30]

大気汚染のために、世界では年間何百万人という人が亡くなっていると報告されています。大気汚染は肺癌や喘息といった呼吸器疾患の他、脳卒中や心臓病などを増やすことが知られています。人口が多く、産業の発展も著しいインドや中国などでは、特に死亡者数も多くなっています。
大気汚染はまた、認知症も増やすようです。先ごろ発表された中国での研究によると、大気汚染が著しいほど認知機能も低下が速かったということでした。また大気汚染はアルツハイマー病とも関係しているということです。現在、世界の人口の8割以上が大気汚染の影響を受けている場所に住んでいると考えられており、そうなると当然我々の大半はその中に入っているということになります。

近い将来、日本では3人に1人が認知機能の低下に苛まれるようになると言われています。そうなるともはや認知症は珍しくもなんともなく、当たり前のものとして社会に溶け込んで生活していくものとなります。つまり必要なものは認知症患者の収容施設ではなく、生活に必要な、もしくは雇用の継続を可能にするシステムということです。
残念ながら認知症を治療する薬は、まだ当分の間市場に出てくることはなさそうです。しかし認知症は生活習慣と繋がるところがあるため、ある程度避けることができると考えられています。例えば大気汚染を避けて空気の良いところで生活するということも、認知症のリスクを減らす選択肢となります(嬉しいことに寿命も延びます)。他に若いうちからやっておくと良いことは、➀しっかり頭を使って勉強しておく➁難聴があれば放置しない➂肥満しない➃高血圧の予防と治療➄運動➅禁煙➆お酒を飲み過ぎない、といったところでしょう。
高齢者と言われるようになる年齢くらいまで、認知症になることを心配することはあまりないものでしょう。しかし今の生活習慣が間違いなく将来の脳の機能へも影響を及ぼします。まだ先だと思っていても、その時はあっという間にやってきます(たぶん)。すぐに引っ越すことはしないでしょうが、そのあたりを何となくでも意識した生活を送っておくことは、きっと将来の自分に感謝されますよ。
(せっかくなので遠くまで引っ越すという人には、北欧の辺りが空気がきれいでお勧めです。中国の他、インドから中東の辺りはだいぶ大気汚染が進んでいるようですのでご注意を。)

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