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運動とケガ

[2016.10.24]

昨日はプロバスケットボールB2リーグの試合に、マッチドクターとして行ってきました。これは試合会場内でのケガや急病人に対応する医師という立場での仕事です。幸いにして私が必要とされる出番はなく、バスケットボールの試合を楽しんで帰ってくるという結果になりました。
よく怪我の予防のために運動前に準備体操をしっかりするように言われます。しかし残念ながらどんなに入念に準備体操をしても、運動中のケガはあまり減らせないと考えられています。むしろ大切なのは運動が終わった後の筋肉や関節などのメンテナンスです。バスケットボールの選手も試合終了後に、しっかりとストレッチなどを行っています。
また試合で最初から存分に力を発揮するためにアップ(準備運動)を通常行います。しかしこれにも注意が必要で、アップを必要以上にしてしまうと、試合中のパフォーマンスが落ちてしまうことがわかっています。気合が入っていたり、緊張を払いのけようとしたりするために、過度にアップをしてしまう傾向があるようです。個人差はあるのでしょうが、ほどほどにしておくことが大事なのでしょう。
それでも運動にケガはつきものです。多いのは手首や足首の捻挫なのでしょうが、骨折や肉離れ、靱帯損傷やアキレス腱断裂といったものも珍しくありません。そんなときとりあえずできる応急処置として⓵負荷をかけない⓶冷やす⓷圧迫する⓸挙上する、といったことを心掛けましょう。痛みや腫れがひどければ整形外科を早めに受診することも大切です。

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