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隠れインフルエンザ?

[2018.01.23]

昨日は東京で久しぶりに大雪が降りました。なかなか進まない満員電車に揺られてなんとか家に辿り着くと、息子が待ってましたとばかりに「雪合戦やろうぜ!」と。大人は雪を厄介なものと考えてしまいますが、子どもにとっては心浮かれる出来事なのでしょう。同じ事柄でも見方が違うとまったく異なる体験となるのだということを思い知らされます。ということで、街灯に照らされた白銀の世界で、ビシャビシャになりながら雪合戦や雪だるまを楽しんだのでした。
インフルエンザが猛威を振るっています。まだしばらくは寒さが続くようなので、インフルエンザの流行もすぐには終わらないかもしれません。今年は年明けとともにA型、B型が同時に流行しているようで、罹る人が急に増えているのでしょう。また昨年末までワクチンの流通量が少なく、接種しない人が多かったことも一因かもしれません。
今年は「隠れインフル」が流行っている、なんてテレビなどで言われているそうです。おそらくはたいして熱が上がず症状がはっきりしないものを指しているのでしょう。確かにインフルエンザと言えば、高熱、関節痛、だるさ、悪寒に喉の痛みや咳、胸の痛みといったものが強く表れ、とてもつらい思いをするのが典型的と言えます。ですが今年に限らず、人によって症状は異なり、熱も症状もほとんど出ない人もいることが以前から知られています。辛い症状があったり、インフルエンザと診断されていれば行動を自粛するものですが、症状が軽ければ検査を受けることもなくいつも通り行動するので、流行を抑えることの難しさの一因となっています。
インフルエンザのワクチンは、インフルエンザに罹ることをある程度予防できます。また罹ってしまっても症状が悪化しにくいとされます。こういった流行性の病気に対するワクチンは、より多くの人が受けることで全体としての効果が高まります。ワクチンの流通が接種時期に間に合わなかったのは関係機関側の失態ですが、接種できる機会があるのであればぜひ受けることを考えましょう。ワクチンの効果は2週間後から得られて4-5か月続くと考えられています。春先まではまだインフルエンザが流行することを考えると、今からでも接種する価値はあるはずです。
よく聞かれる質問に「このワクチンはA型?それともB型?」というものがあります。毎シーズン流行を予想してA型、B型からいくつかのウイルス株を選び、それに対するワクチンを作成するためA型にもB型にも効果があるワクチンです。

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