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高齢になったらすべきこと

[2022.09.29]
敬老の日を前に高齢者人口に関する統計が発表されていました。65歳以上の総人口に占める割合は29%、70歳以上だと23%に上るのだそうです。1995年から比べると倍増しており、まだ増え続けることになりそうです。
高齢者が増えることについて、高齢者がその責めを負う必要はありません。しかし多くの高齢者が病気になったり、動けなくなったりしたら社会的・経済的に大きな負担を強いることになります。そのためにも食事や運動に気を配っていくことは大事なことですし、現にそうしている人は、特に高齢の人には多いのでしょう。
とある週刊誌の記事に、少し気になるものがありました。「70歳を過ぎたら食べてはいけないモノ」。???・・そんなものあるのかしら。そこには和牛サーロイン、レバー、ハムやソーセージ、ローストビーフ、うな重、お刺身、こんにゃく、カボチャ、チョコレート、ナッツ、オリーブオイルなどと様々なものが挙げられています。
理由としてフレイルとか骨粗しょう症とか動脈硬化などの原因になるとしていますが、実際に上記の食材を高齢者が食べて体を悪くしたというデータはほとんどないように思います。動脈硬化や骨粗しょう症の予防というのであればむしろ若い頃から中高年までの食事や生活習慣が大きく影響します。上記の食材の前5者あたりは若者から中高年まで注意しておくべきでしょう。ナッツやオリーブオイルなどは、サーロインやバラ肉、ソーセージなどの肉の脂や、バターやクリームなどの乳脂肪を減らす代わりとして摂取することが健康に繋がると研究で示されています。その他も、高齢者がうな重も刺身も食べてはいけない、ということはないでしょう。
70歳以上の高齢者でも、動脈硬化予防や心臓や腎臓などの臓器保護の観点から糖尿病、高血圧、脂質異常をきちんと治療し、禁煙するということはとても大切です。しかし食事に関しては肥満していない限り、しっかり食べて体重(筋肉)を維持することが生活の質を保ち、寿命を延ばすことに繋がります。食事が思うように食べられなくなってくる人が多いので、食欲を保つためにも、あれもこれもダメ、というのでなく、好きなものをいろいろと食べるということは悪くはないと思います。運動は中高年も高齢者も寿命を延ばし生活の質も保つことが示されていますのでお忘れなく。
いつまでも楽しく食べて、体を動かし、趣味や生きがいを持って日々を送りましょう。コロナワクチンとインフルエンザワクチンはもちろんのこと、肺炎球菌と帯状疱疹のワクチンも打っておくと良いでしょう。これらは人間ドックに行ってPSA(前立腺がんのマーカー)を測ってもらうよりも確実にあなたの人生に寄与します。働きたい人は何歳まででも働くと国としては助かります。そしてできれば孫の学費まで面倒見てくれればみんな助かります笑。
そういえば息子が敬老の日に合わせて保育園でジジババへの思いをカードに描いてきましたが、「パパが大好きだからパパにあげるね」と。なんか複雑・・
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