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パンはパン屋さんで

[2018.02.16]

高度に加工された食品をたくさん食べると、癌になる確率が高くなるかもしれないという研究結果が発表され、欧米のいくつものメディアで取り上げられています(日本では人気がないようですが・・)。高度に加工された食品とは、すぐに食べられるように塩や油脂、砂糖、様々な添加物などで仕上げられた食品のことです。例えばチキンナゲットやミートボール、チョコバーやスナック菓子、コンビニなどで売られているケーキやアイス、ジュース類、シリアル、即席の麺類やスープ、袋に詰められた(工場で作られた)パンといったもののことです。私たちが普段コンビニやスーパーで毎日たくさん見ている(そして食べている)ものばかりです。
食品の加工は相当古くから行われていたことがわかっています。主には食品を長持ちさせるためか毒性を低くするためだったと考えられますが、そうした方が美味しというものもあったのでしょう。塩や砂糖、お酒に漬ける、乾燥させる、発酵させる、燻すなど様々な方法がとられています。本来はこういった処理だけで食品を美味しく長持ちさせることができるはずなのですが、近年の加工食品では見栄えや食感を良くするため、より長持ちさせるため、早くに熟成させるためなどの目的で様々な添加物を使用しています。日本ではハムやベーコン、ソーセージなどでも、原材料表示をみるとげんなりする程たくさんの添加物が使用されていることがわかります。
こういった加工食品をたくさん食べていると塩分、糖分、脂質、添加物などをたくさん摂りすぎることになり、これが体を害するのではないかと考えられています。今までに加工食品の摂取が多いことは肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常を増やしてしまうことは示されていました。今回の研究では高度な加工食品の摂取が10%増えると癌が12%増えるとされており、特に乳癌との関連が示されています。肥満は癌を増やすものであり、こういった間接的な影響もあるのかもしれません。
コンビニやスーパーで売られている袋詰めのパンを高度に加工された食品と呼ぶのは意外と感じるかもしれません。しかしそういったパンの袋の裏をみるとわかる通り、本来パンを焼くのに必要のない様々な添加物が列挙されています。日常的に食べるものであれば、原材料表示を見てできるだけ余分なもの、よくわからないものが少ない商品を選ぶのが無難だと考えられます。パンであれば、きちんと美味しいパンを焼いているパン屋さんを探して買うようにしてはいかがでしょうか。

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