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ラッキーセブンで健康に

[2021.09.09]
皆さんそれぞれに好きな数字があると思います。日常生活ではそれほど意識していなくても、ユニフォームの背番号を選ぶとき(そうそうないですが笑)などについ選んでしまうような。もしかすると状況によって選ぶ数字は変わるのかもしれません。嘘をでっちあげる時には3とか8といった数字をとっさに使ってしまうかもしれません。帳簿をごまかす時には左端(一番上の位)の数字に1がどの程度の頻度で出現するかに注意しないとバレやすくなるということなんかも古くから言われています。

7という数字は幸運に結び付けられて使われることが多く、日本でも福の神は7人が有名です。それ以外にも使われることは多く、1週間は7日で、侍は7人で、荒野にも7人いて、と枚挙にいとまがありません。今日はもうこれ以上は挙げられませんが・・。

健康にも7はちょっとしたキーナンバーのようです(無理矢理)。

よく患者さんに「一日にどのくらい歩けば良いのでしょう。やはり1万歩?」と聞かれます。歩けるだけ歩いてもらって構わないのですが、実は1万歩を目標に掲げなければならないような医学的根拠はありません。最近の研究では、中年あたりの人たちの死亡率や心臓病を減らすのに7千歩程度で(もちろんそれより多くても)効果があることが示されています。中高年の女性を対象にした研究でも同様の報告がなされており、どうやら7千歩というところが一つの目安になりそうです。

眠れない、睡眠時間が少ないのでは、という悩みも多くの人が持っているようで、よく相談されます。多くの人が8時間ほどしっかり眠らなければというやや強迫的ともいえる観念を持っているようです。しかし若いうちは忙しくて、そして年をとれば時間があるにもかかわらず、みんななかなか8時間も9時間も眠れません。やはり最近のアジア人を対象にした研究によると、7時間程度の睡眠が最も死亡率を下げるようです。それより短ければ体や精神を害する可能性があることは想像しやすいですが、長すぎる睡眠、例えば10時間以上眠る人というのもまた死亡率や様々な病気の罹患率を上げてしまうようです。もっともこれは、体調が悪いから長く床に就いていなければいられないという裏返しの可能性もあります。

どうです、7は健康に良さそうでしょう。ただ今の時点では、1日7回食事を摂ると健康になるとか、1日7回逆立ちすると寿命が延びるといったことは報告されていませんので、あまり7にこだわり過ぎないようご注意を。
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