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糖尿病の薬

[2016.12.12]

糖尿病患者さんの数は世界的に増えており、大きな問題となっています。その予防はもちろん大切で、糖尿病になるのを食事や運動といった生活習慣で防げれば体にもお財布にも優しいことは間違いありません。しかし注意していても糖尿病になる人はいますし、気付かないうちに糖尿病になってしまうこともあります。糖尿病になってしまったら放っておくわけにはいかないので、何らかの治療が必要になります。
他の様々な分野と同様に糖尿病の治療も進化しています。日々ものすごいスピードで、というわけではありませんが、時に長足の進歩と呼べるようなものがあります。それは新しいタイプの薬が使えるようになった時です。糖尿病治療の分野では数年前に新しい薬が出たことで治療がだいぶ変化しています。
それはSGLT2阻害薬と呼ばれるタイプの薬です。もともと糖尿病の患者さんは尿中に糖が出ることが多いですが、この薬は尿へ糖をたくさん出すことで血糖値を抑えようという薬です。このタイプの薬の良いところは低血糖を起こしにくい、体重が減る、血圧やコレステロールも改善するといったことが挙げられます。動脈硬化予防や腎臓を保護する作用も期待できそうな研究結果も出てきており、今後使われることがさらに多くなっていくことが予想されます。

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