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食品ロスを減らせ

[2021.03.05]
食べられずに廃棄される食品が年間9億トンあるという記事を読み、なんだか切ない気持ちになりました。ほぼ毎日料理をするので、使わずに捨てる食材はそれほど多くはないつもりですが、かと言って全くないわけでもなく、反省させられる数字です。

近年では飢餓で亡くなる人より、肥満が元で亡くなる人の方が多いと言われています。それでも世界には飢餓で苦しんでいる人たちが少なからずいて、一方でこんなにも大量に食べられる食品が捨てられているというのは、なんとも悲しい話です。

かつては大食いや早食いを競わせるテレビ番組がたくさんありました。さすがに近年は減りましたがいまだに時々やっているようです。好きな人は好きなのでしょうが、今や見ていて不快になる人の方が多いのではないでしょうか。時代錯誤感は否めません。ゆっくり味わって食べたらいいのに。

「料理の鉄人」以来、料理人はもはや裏方の人ではなくなり、調理も客の目の前で行われることが多くなりました。少し前までは料理の写真を客が撮ることはなんとなく憚られることでしたが、今ではSNS映えする一皿を老いも若きも撮りまくり、店側もそれが宣伝になると承知しています。ただ映える写真を撮りたいがためにたいして食べたくもないものを注文し、結果的にたくさん食べ残すということも起こっているようです。SNSの多くで食べたものの自慢大会みたいになっていますが、実際のところは人が何を食べたかなんてそんなに知りたくもない人が多かったりして。写真をアップする側と見せられる側には相当の温度差があるのでなないでしょうか。なんて言いながら、料理屋で隣の人が食べているものが 美味しそう! と気になってチラ見することは多々ありますが・・。

料理屋さんはどれだけお客さんが入るかわからないので、当然ながらある程度食品ロスは出ます。しかし儲けに直結するところなので、食品ロスは最小限にしようと考え工夫します。最近では食品ロスを少なくするような料理の仕方をインターネットで発信している料理人もいるようです。

実際のところ、食品ロスの半分以上が家庭から出ているようです。倹約のためとコストこのようなお店で大量に買い込み、自宅の大型冷蔵庫で保管しながら使っている人も少なくないでしょう。しかし気を付けていないと、そのやり方では体重も食品ロスを増えてしまうことが言われています。コロナで少し難しいところもありますが、基本的には普段の食材のストックも毎日の調理する量も最小限を目指したいものです。

食事やお酒は人心を取り込むには最良の手段です。饗宴外交は古くからおこなわれていますし、今でも各国首脳を招いた国は、必ず宴席を設け、供されるメニューやお酒には細心の注意が払われます。もちろんそこには大きな費用がかけられますが、成果に直結するのですから当然です。国のお役人を懐柔するならそこまでの費用はかかりません。数万円から7万幾らまでのご飯を企業にご馳走になったお役人の方々は、さぞや美味しい思いをしたことでしょう。その時だけは。残さずに食べたのであればせめてもの救いです。
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