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糖尿病?それとも予備軍?

[2017.10.11]

昨日NHK「ごごナマ」で、糖尿病についてお話しする機会をいただきました。20分弱という長いような短いような時間でいろいろなことをお話ししてきました。糖尿病を疑われる症状はいくつかありますが、実際に検査を受けてみないとわからない病気です。また予備軍(HbA1c 5.6~6.4%)と言われたことがあれば、少なくとも年1回は(できればもう少し頻回に)必ずチェックを受けた方が良いでしょう。
糖尿病のリスクの一つとして現在の肥満だけでなく過去の肥満歴というものについても触れました。もう一つ大事なことは、特に日本人では肥満を一度も経験しなくても糖尿病になる人が少なくないということです。これはおそらく膵臓がインスリンをどれだけ分泌できるかというものや、筋肉や肝臓といった組織でのインスリンの効きの良さといった体質の違いなどが影響していると考えられます。これには遺伝子の影響している場合もありますし、またお母さんのおなかの中にいた時の環境とその後の食生活が影響している場合もあります。太っていないから安心、とは言い切れない難しさがあります。
幸いなことに多くの場合、糖尿病は予防できますし、少なくとも発症を先送りすることができます。食事はもちろん大切ですが、運動の効果は糖尿病予防に関してはとても大きいですし、他にもいろいろ健康的なおまけがついてきます。
糖尿病になってしまったとしても、薬を使わずにうまくコントロールできる人もいます。また薬を上手に使って治療することで多くの場合糖尿病の合併症は防ぐことができるようにもなっています。
まずは自身のデータを知ることから始めましょう。

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