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日焼け

[2017.05.10]

連休で出かけて日焼けした人もいることでしょう。日焼けというと夏というイメージがあるかもしれませんが、春から秋まで紫外線の量は多くなっており、今の時期でも出かけるときは十分な対策が必要です。
首や手足など衣服に隠れていなかったところに直接日光があたり、真っ赤になってヒリヒリと痛むことがあります。これは主に短い波長の紫外線(UVB)の仕業です。これより波長の長い紫外線(UVA)も加わり、肌の細胞にメラニンという物質を作らせます。これがこんがりと小麦色になる日焼けです。メラニンは紫外線を良く吸収するもので、細胞の中の大事な核(DNAをしまってあるところ)を紫外線から守る働きをしています。次の紫外線から体を守るためのシステムですが、日焼けしたということはすでに紫外線によって細胞が傷ついた証拠であるともいえます。
UVBの方が肌を傷つける力が強いですが、建物の影や衣服で大方避けることができます。一方UVAはUVBより傷害力は弱いものの1年中降り注いでおり、また地表まで届く量が多く、いろいろな所を通り抜けることができるため、やはり無視できません。UVAは皮膚の奥まで到達し、肌の弾力や張りに関係した弾性繊維を壊します。若いうちはすぐに修復されますが、加齢に伴って修復が追い付かなくなり、その結果長い時間をかけて皺やたるみをもたらします。肌の老化は主にUVAによるものと言えます。
日光に当たらないことが一番大事ですが、生活していたらそうも言っていられません。日焼け止めをしっかり使うことをお勧めします。日光の当たる場所で活動するようなときは、日焼け止めに表示してあるSPFとPAがともに高めなものを使うと良いでしょう。SPFはUVBを、PAはUVAをどれだけブロックできるかという指標です。どちらかだけが高いというものより、バランスが良いものが良好とされます。
紫外線は目からも入ってきます。白内障など目に直接ダメージを負わせることの他に、目から入った紫外線により脳から信号が出て体の皮膚のメラニン産生が活発になります。つまり日焼けと同じことが起こるということです。色は濃すぎる必要はないですが、UVカットの表示のあるサングラスを使うと良いでしょう。

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