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タバコ

[2017.01.11]

一年の初めに目標を立てる人は多いかと思います。ダイエットであったり英会話であったり、今年こそ!という思いは今のところ強いことでしょう。そして禁煙を目標にした人もいるのではないでしょうか。それは自分の意志であったり、周りのプレッシャーであったり、きっかけは様々でしょうけど・・。
世界的にみて喫煙率は減っている傾向にありますが、喫煙者の数自体は増えています。特に低中所得国で、その数は増えています。日本も高度経済成長と言われていた時期に比べるとずいぶんと喫煙率は下がりました。行政が本腰を入れて喫煙対策に臨んでいるとは到底言い難いですが、それでも喫煙の害が徐々に周知されてきたためと考えられます。それでも近年では男性3割、女性1割程度で、先進国と言われる国の中ではまだまだ喫煙率は高いままです。
昔は喫煙がかっこいいものとして宣伝やドラマに使われていましたが、今は全く逆です。臭くて煙たくてダサい感じがしっかり定着しています。先進国を中心に、喫煙していると会社で重要なポストに就けないという時代になってきています。会議中にたばこは吸わないなどということは、今や日本でも常識です。世界のたばこ会社はどうにかして販売を維持したいので、フレーバーをつけたり電子たばこにしたりと「タバコ感」をなくそうと必死です。またたばこに対する税金の安い国や規制の緩い国に販路を拡大しています(日本もそんな国の一つですが)。
喫煙が本人の問題だけでないことが明らかにされています。身近に喫煙者がいると肺癌や喘息、死亡率などが上昇することが研究から示されています。禁煙に対する意識が高くなり始めた頃に「ホタル族」なる言葉がありました。自宅内で喫煙させてもらえない人が、喫煙する時だけ家の外に出て吸う行為を指す言葉です。また自宅では換気扇の下でしか吸わせてもらえないという人もいます。しかしたばこの煙は衣服や頭髪にまとわりついて居室に持ち込まれるため、これらも受動喫煙に加担していると考えた方が良さそうです。またたばこの税収以上に、たばこによる病気に対して医療費などのコストがかかると考えられるので、やはり吸わない人からすると迷惑な話と言えそうです。
なぜたばこがダメなのか。動脈硬化による病気や癌、それに呼吸器系の病気を間違いなく増やすからです。当たり前のようですが、成長途上の国や地域では実はあまり知られていないということが、中国などの研究で明らかにされています。日本でも特に喫煙者ではこのことを知らない人が多いのかもしれません。もし身近に喫煙する人がいたら、そっと教えてあげてください。
今年の目標が禁煙という人、大賛成です!今が何歳であっても遅すぎるということはありません。禁煙することで良くなるものは様々ありますが、悪くなるものは一つもありません。たばこ会社も経営の多角化などで対処していますから、あなたが禁煙したからといって困ることはなさそうですよ。

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