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糖尿病は大丈夫?

[2016.12.05]

糖尿病人口が増えている、とことあるごとに言われています。実際世界では糖尿病の人が増えていて、日本でも成人の糖尿病人口は700万人を超えています。これは成人の10人に1人以上が糖尿病であるということになります。多くの人が治療を受けるとなると医療費は当然膨らみますが、放置して目や腎臓を悪くしたり、脳梗塞を起こしたりすると本人の生活の質も落ちますし、社会的な損失も大きくなってしまいます。
糖尿病と診断され治療を受けている人は良いとして、問題は診断されていない糖尿病の人や、診断されたけど通院治療を受けていない人がたくさんいるということです。世界では糖尿病のおよそ半数の人が診断を受けていないと考えられており、おそらくは日本でも少なからずこのよう人がいると思われます。これはとてももったいないことです。
長年血液検査を受けていない人は、まずは健診や内科受診をして血液検査を受けるのが良いでしょう。空腹時でなくても今はヘモグロビンA1cという便利な指標があるので大丈夫。結果はすぐに出ます。
健診なんかで糖尿病と言われたけれど、症状もないし面倒なので放置している人はぜひ受診してみてください。血糖値の程度、合併症の状態など詳しく説明を聞いて治療を相談すると良いでしょう。放置してしまったことを気まずく思うものかもしれませんが、後になればなるほど体への影響は大きく、そして取り返しのつかないことになってしまいます。糖尿病は進行性の病気であると言えるものなのです。
検査を長らく受けていなかったり、放置してしまったり、治療を中断してしまったりということで受診しても、医療者側は誰も叱ったり厳しく非難したりしないはずです。また自分の体がどうなっているのか心配だけど知るのは怖いという思いもあるかもしれません。しかし知らないことが最も怖いことではないでしょうか。少しの時間とちょっとの勇気を。

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