フライドポテトがダメらしい
[2025.09.03]
夏休み、皆さんは旅行に行きましたか?どこに行っても暑いし高いし混んでるし疲れるし並ぶし時間かかるし日に焼けるし枕が違うと眠れないしいろいろ気を遣うし帰ってきたら洗濯が大変だし、なんて行きたくない理由を挙げればきりがありません。特に子どもを連れての旅行となると、荷物の多さや移動、そして食べるものに手こずる人も多いのではないでしょうか。うちの子も例外ではありません。というか、他の家の子も同じだと信じたい。親としてはいろいろなものを食べさせたいと思うのですが、人類の7割ぐらいが好きな(自社調べ)あの食べ物を、どこに行っても注文してしまいます。そう、「フライドポテト」です。
どこに行っても「リンゴジュースとフライドポテト」。えっ?今日何回目?気づくとそれしか食べていないような日もあるくらいです。何も食べないよりマシと思う反面、フライドポテトって糖質だし揚げ物だし塩分多いし絶対体に悪いよなー、と心配にもなります。
ジャガイモは野菜であるかのようなふりをしていますが、ほぼ糖質でできていて、しかもグライセミックインデックス(GI)値も高い(つまりは血糖値が上がりやすい)ものです。そのため以前からジャガイモの摂取が糖尿病の発症を増やすのではないかと危惧されています。今までに行われた研究では、ジャガイモの摂取が糖尿病の発症を増やすというものもあれば、関係ないとするものもあって、見解は定まっていません。最近報告された、20万人の米国人を対象にした研究結果では、面白いことに茹でたり焼いたりしたジャガイモでは糖尿病の発症が増えないものの、フライドポテトだけは糖尿病の発症を増やすことが示されています。なぜそんな違いが出るのか、今のところわかっていません。油で揚げるからカロリーが高いとか、高温の油で調理することで良からぬものができるとか、油と塩で美味しいからついつい食べ過ぎてしまうとか、可能性はいくつか考えられます。大人になってからはフライドポテトを食べることは滅多になくなりましたが、たまに食べると美味しいよねー、とか言いながら、家族みんなが子どもの目を盗んではフライドポテトが盛られた皿から1本2本と失敬しています。
この研究では、ジャガイモを全粒穀物に代えた場合の糖尿病発症についても見ていますが、そうすると糖尿病の発症は減っていました。特にフライドポテトを全粒穀物に代えた時の方が、糖尿病は減っています。また、これはご飯党には残念なことですが、茹でたり焼いたりしたジャガイモを白米に代えた時には、糖尿病は増えるという結果でした。
フライドポテトはあんまり食べちゃダメってことですね。そして白米よりも玄米など全粒穀物を。こうなるとフライドライス(炒飯)はもっと悪い気がしてきますね。調べた研究はなさそうですが・・。
小学生になると、ジュニアパイロットというような形で一人で飛行機にも乗れるようになります。キャビンアテンダント(CA)さんが親切に面倒を見てくれるんです。うちの子もこの夏、飛行機一人旅をデビューしました。乗るまではなんだかんだと不安気だったのですが、空港に迎えに行くと、「余裕だぜ」って顔をして出てきました。
「どうだった?」
「楽しかった!ずっと映画見てたよ」
「もうこれからも一人で平気だね」
「うん。飼育員さんみたいなお姉さんがいるから」
確かにあちらからすれば、キミたちは動物園の愉快な仲間たちみたいなものかもしれないけれど・・・次からは「フライドポテトを与えないでください」って張り紙してあげるね。
