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院長ブログ

お尻が大きくて良かったね(2020.10.01更新)
動物園の話ではありません。ゾウさんやカバさんの大きなお尻を思い描いて恍惚となりかけた人には期待外れな内容です。 私たちは成長するにつれ、体のさまざまな部分が大きくなります。成人するころまでには成長が止まるため、体型もそのままでいられたら・・・しかしなかなか思う通りにはいきません。体重は多くの人が増えていきますし、体型も体組成(筋肉と脂肪の比率)も変化していきます。たいていは望ましくない方向に。同窓会などで久しぶりに会うと、「・・・どちらさま?」ということに自分も相手もなりかねないのは、髪や皴の数だけの問題ではありません。 容姿の問題はさておき、体重が増え、それが主に体脂肪の増加からくるものであれば、普通に考えれば健康に悪そうです。しかし、体のどこにお肉が付きやすいか、という違いが健康を大きく左右します。 お腹周りにお肉がつくと、皆さんが知っている言葉で「メタボ」と呼ばれるようになります。お腹周りが大きくなることは、内臓脂肪がたっぷりついてしまった可能性を示しており、動脈硬化への道をひた走っているという意味で使われます。だから健診では肥満かどうかを推定するための体格指数(BMI)の他に、腹囲も測るのです。 BMIは体重(kg)÷身長の二乗(m)で求められる数字で、25以上を肥満と定義しています。簡単に求められ、非常に便利な指標で、実際の肥満の度合いや動脈硬化の病気との関連もまずまずです。しかし筋肉質でガタイが良い(肥満していない)人でも数字が高くなってしまうことや、腹部肥満かどうかを反映しないという弱点があります。そこで同時に腹囲を測ったり、腹囲/身長比やウエスト/ヒップ比を求めたりして、より精度高く危険をあぶりだそうと努力しています。 ウエスト/ヒップ比? そう、お腹に脂肪がつく代わりにお尻や太腿にお肉がつくという人は、同じような体重や肥満度であっても、腹部肥満の人に比べ動脈硬化の危険が少ないのです。さらにこういった体形の違いは死亡率にも影響するようです。最近報告された研究結果を見ると、腹囲や腹囲/身長比、ウエスト/ヒップ比が大きいと死亡率も上がるということが報告されています。またお尻や太腿が大きいと逆に死亡率は低下することが示されています。 お尻の周囲径を測ることは技術的にはもちろん非常に簡単です。ただ、こと女性に関して、簡単に測らせてはもらえないかもしれませんし、こちらとしても気軽には頼みにくいものでもあります。薄ら笑いを浮かべた医者に「ちょっとお尻測らせて」などと言われたら、病院を替えようと思ってしまうかもしれませんものね。

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